8/3(日)、成美大学2014地域活性化策コンテスト「田舎力甲子園」表彰式・記念シンポジウムが開催されました。概要は以下の通りです。
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○内山昭・実行委員長(本学学長)開会挨拶
 20世紀は大都市の時代。ところが20世紀末から世の中は大きく変わってきた。21世紀は地方都市・農村圏との2本柱にならなければいけない。大都市と地方都市・農村圏の並存は国家的テーマであり、先進国の多くは大都市と地方都市・農村圏が並存しているが、日本はそうなっていない。例えばデンマーク。首都のコペンハーゲンは大都市だが、それ以外はほとんど小都市か農村である。地方都市や農村が元気なまちであることが大切。北近畿をそのモデル地域にしたい。皆さんの住んでいる町も日本のモデルになってほしいと思う。皆さんの取り組みに感謝する。
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○表彰式
 本学在学生2名からの歓迎挨拶に続き、最優秀賞1策、優秀賞1策、佳作4策、そして奨励賞については表彰式に参加された5策について表彰を行いました。受賞の喜びのコメントや、応募策を考えるに至った背景や取り組みの紹介、また内容のプレゼンテーションを行う受賞者もあり、当日配布された受賞6策が所収された資料集とともに、大変熱のこもった表彰式となりました。
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○記念シンポジウム
 「若者と田舎力」をテーマに、塩見直紀・副審査委員長(半農半Ⅹ研究所代表)、尾家建生・審査委員(大阪府立大学観光産業戦略研究所客員研究員)、矢島正枝・実行委員(本学教授)のパネリスト3名で受賞策の審査講評をふまえながらコメントしました。
 尾家氏からは、今回の応募には食をテーマとした観光「フードツーリズム」につながり得るものが多かったこと、Think global Act localという言葉が今後は「Think global Respect local」、田舎には「本物」があり、本物の食べ物や風景を求めて人が訪れるのではないか、というコメントがありました。
 塩見氏からは、「組み合わせの観点」から、「核心を突くこと」「本質に迫ること」「先人の知恵と若い感性」「荒削りな若さ」「名付けの魔法」「どこにもないもの」といったキーワードに沿って受賞策の講評とコメントがありました。
 矢島氏からは、受賞校の皆さんの共通点は「行動力がある」ということ、自分の地域の魅力を知っているということは(地域にとって)貴重な人材である、今回応募された方々には基礎学力プラス人間力を磨いてほしい、というエールがありました。
 最後にコーディネーターを務めた中尾誠二・実行委員(本学准教授)からは、今回のパネルディスカッションのテーマである「若者と田舎力」は言葉を入れ替えると「若者力と田舎」としても議論できる、「危機感」は年齢とともに薄れてくるもの、「危機感」を元に「希望に満ちあふれた将来」をどう考えるか、これには「若者力」が必要だ、というまとめがありました。
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 また、今回欠席の2審査委員からも次のような講評とメッセージをいただきました。
 皆さんの提案を見て、若い人たちが地域を考えていることを嬉しく思った。問題意識を持って、イノベーションにつなげることが今の日本に求められている。地域のことを思い、みんなで作り出していくということが大切だ。
 皆さんの地域に対する思い、愛情に心を動かされた。私が高い評価を与えた提案は高校のレベルを超えているものであった。もう皆さんは地域でビジネスを始めても大丈夫なくらいだ。皆さんのような人が地域に残り、地域を「宝の山」に変えてもらいたい。
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 受賞者の皆様、この度は大変おめでとうございました。また、遠路お運びいただき、ありがとうございました。
 関係者の皆様方、応募策の審査やパネリストとして大変お世話になりました。
 この場を借りて御礼申し上げます。
(地元紙にも大きく掲載いただきました↓)
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